子育てをしていると、人間の特性に気づくことがある。
特に、ビジネスや学業での成功を阻害となる人間誰しもが持って生まれた特性がある。
それが、「変化を拒む」特性だ。
ただ、この特性を理解して、逆手にとってやれば、ビジネスでも学業でも成功に近づけるんだ。
3歳の子供から見えてくる人間の特性とは?
実は、最近3歳の息子が、ようやくオムツがはずれて、トイレで用を足せるようになったんだけれども、トイレでできるようになるまでは、かなり長く険しい道のりだった。
ちょっと汚い話になってしまって申し訳ないが、息子は、もう自分でウンチが出る時が分かるようになっていたし、トイレでおしっこをした時に、はずみでウンチが出たら時も何度かあった。
だから、決してトイレでウンチができない訳ではないんだけれども、いつまでたっても、トイレでウンチをすることを拒み続けた。
時には、無理矢理トイレに連れて行って、息子が嫌がって泣き叫ぶという修羅場になることもあった。
ただ、一度トイレでウンチが出来てしまうと、どうして出来なかったのかと思うほど、当たり前のように今ではトイレでウンチをしている。
そんな息子の姿を見て、人間とは変化を拒む動物なんだなと改めて感じた。
当然この特性は、子供だけではなく、僕たち大人にも見られるものだろう。
例えば、最近太ってきたから、ジムに通おうと思うけれども、なかなか申し込みに行くのが億劫でジム通いが始められないとか。
格安スマホに切り替えたいけれども、これまた申し込みに行くのが面倒くさくて、ずっと高い通信料を払い続けているとか。
みなさんも身に覚えがあるのではないだろうか?
「変化を拒む」をもたらすホメオスタシスとは?
実は、この「変化を拒む」特性は、ホメオスタシスという働きによるものなのだ。
こちらのサイトによると、
ホメオスタシスとは、日本語では恒常性(こうじょうせい)維持機能と言われ、環境が変化しても体の状態を一定に保とうとする生体的働きのことをいいます。
このホメオスタシスは、体だけでなく、脳や心にも働いています。
何か新しいことにチャレンジしてみても、いつの間にかいつも通りの自分に戻っている、なんてことは誰にでもよくある話でしょう。ホメオスタシスが現状維持プログラムとなって、私たちの変化を拒むわけです。
人間の脳に何よりも最優先事項としてプログラムされていることは、「生きること」だ。
例えば、原始時代に、豊富な水と作物がある土地に住んでいたとして、その場所から離れること自体が「生きること」に対するリスクとなる。
だから、今生きられているのだとしたら、その状態を維持しようとするんだ。
そのためにホメオスタシスがある。
現代人にとっては不要?
ただ、現代は、原始時代とは環境は大きく変わった。
変化を恐れて、何も行動を起こさなければ、チャンスを手に入れることもできないし、成功することもない。
生きるために人間にとって必要だった機能が現代社会では、成功を阻む機能となってしまったのだ。
ホメオスタシスで人生を成功に導く方法
ただ、このホメオスタシスも逆手にとってやれば、成功をぐっと近づけることができる。
それは最初の「始める」という壁を乗り越えることだ。
そして、乗り越えた後は、それを習慣化してしまうんだ。
そうすると、ホメオスタシスは、その習慣を維持することに働くようになる。
つまり、人間にとって、最初始めることは、かなりハードルが高いんだ。
ただ、一旦始めてしまえば、あとは思ったよりもスムーズにいくはずだ。
したがって、「始めることができる人」と「始めることができない人」の間には、大きな差が生じてしまう。
それが現代を生きる僕たち課せられている矛盾なんだ。
だから、そのことを意識して、「始めること」に力を入れていけば、意外と物事がスムーズに進むようになるかもしれない。
そんなことを息子のトイレの一件で改めて考えさせられた。