気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、関西電力(9503)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 関西電力(9503)とは?

関西電力株式会社は、大阪府大阪市に本店を置く電力会社です。
大阪および周辺の関西地区に電気の供給を行っています。
また電力設備などの建設、保全工事も手がけています。
電気の販売量で日本国内第2位。
略称として関電(かんでん)や、KEPCO(Kansai Electric Power Co., Inc.=ケプコ)が使われます。
なお、日経平均株価の構成銘柄の一つです。
そんな関西電力の社員数は31,628人です。
2. 関西電力(9503)の時価総額は?
関西電力(9503)の時価総額は 1.96兆円です。(2025年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。
3. 関西電力(9503)の株価とPERと配当利回りは?
次に関西電力(9503)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:1,788円(2025年3月時点)
関西電力(9503)の株価は、1,788円です。
100株単位で売買できるので、約18万円から投資をすることができます。
日本株の中では平均的な価格ですね。
PER:4.48倍(2025年3月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
関西電力(9503)の場合、PERは4.48倍です。
良いですね。
10倍以下なので割安です。
配当利回り:3.35%(2025年3月時点)
続いて、配当利回りです。
関西電力(9503)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年6,000円です。
配当利回りを計算すると、3.35%。
なかなかいいですね。
高配当の部類に入ります。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、関西電力(9503)の場合、株主優待はありません。
4. 関西電力(9503)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

こちらには、長期の月足チャートを示しました。
2007年のピーク以降は下げています。
一時1,000円割れもしましたが反発し、その後はレンジの動きとなっていました。
その後一度大きく上昇しましたが、その動きも長くは続かず、直近は再び下落しています。
ちなみに、上場来最高値は1989年です。
バブル期の高値を超えられない「ザ・日本株」です(ネガティブな意味です)。
次に短期のチャートです。

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
2024年6月以降じわじわと株価が下がってきていたのですが、11月にストンと大きく下げました。
これは、2024年11月13日に新株発行や自社株売却などで最大5049億円を調達すると発表したことが原因です。
新株発行により、発行済み株式は現在の約9億3873万株から約11億1611万株へと2割近く増えるとあって、株価が大きく下落したものと考えられます。(出処:日経新聞)
株主からすると、新株発行は自分の持つ株の価値を下げる行為なので、できる限りしてほしくないですよね。
5. 関西電力(9503)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
うーん、微妙です。
キレイな右肩上がりではありません。
ただ、2022年度の伸びはすごいですね。
2021年度に対して1兆円以上も売上高を伸ばしています。
これは電気料金を値上げしたことが主な要因となっています。
2023年度もほぼ同じ水準ですね。
ちなみに、関西電力(9503)の決算月は3月です。
6. 関西電力(9503)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
2018年度に増配して以来、ここ数年はずっと1株あたり50円となっていたのですが、今年度は7期ぶりの増配となりました。
7. 関西電力(9503)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。

2022年度までは右肩下がりでした。
値上げによって売上高は伸ばせているものの、原子力利用率の低下や、円安・燃料価格の高騰などの煽りを受けて、利益が思うように出せていなかったのが2022年度までの状況です。
ただ、2023年度は、高浜原発の再稼働やLNGなどの価格高騰が収まったことから、過去最高の利益となりました。
やはり、原発稼働状況や燃料の市況にだいぶ影響を受けるんですね。
ちょっと投資先としては安定しなくて怖いですね。
8. 関西電力(9503)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSは比較的堅調です。
特に直近の伸びがすごいですね。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、11.5%です。
つまり、年間11.5%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
9. 関西電力(9503)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは関西電力(9503)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは19.4%です。
2022年度までは良くなかったですね。
2022年度までは右肩下がりで落ちてきてしまっていました。
ただ、直近は原発の再稼働の効果もあり、合格ラインを大きく超えるROEとなっています。
10. 関西電力(9503)の今後をまとめると
PERが低くて配当がそれなりに高いのは良かったです。
ただ、それ以外はよくないですね。
現在ある意味、PER的にはバーゲンセール中と言ってもいいと思うのですが、あえて関西電力を買う理由は乏しいかなというのが率直な感想です。
株価は短期で見ると下がってきていますが、これは上でも書いたように新株発行に起因しています。
原発の稼働状況で大きく業績も変わるので、正直、長期的に保有したいと思える銘柄ではありませんでした。
ただ、日本のインフラを支える大企業であるので、個人的にはがんばってもらいたいです。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。