気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、伊藤忠商事(8001)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 伊藤忠商事(8001)とは?
伊藤忠商事株式会社(いとうちゅうしょうじ、英: ITOCHU Corporation)は、東京都港区と大阪府大阪市北区に本社を置く大手総合商社です。
日経平均株価およびTOPIX Core30、JPX日経インデックス400の構成銘柄の一つ。
コーポレート・スローガンは「ひとりの商人、無数の使命」(英: I am One with Infinite Missions)。
三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅と共に五大商社の一つです。
2. 伊藤忠商事(8001)の時価総額は?
伊藤忠商事(8001)の時価総額は10.8兆円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、SSランクです。
日本の上場企業の中でもトップランクですね。
3. 伊藤忠商事(8001)の株価とPERと配当利回りは?
次に伊藤忠商事(8001)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:7,530円(2024年9月時点)
伊藤忠商事(8001)の株価は、7,530円です。
100株単位で売買できるので、約75万円から投資をすることができます。
結構資金が必要ですね。
PER:12.3倍(2024年9月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
伊藤忠商事(8001)の場合、PERは12.3倍です。
約15倍以下なので、適正水準ですね。
配当利回り:2.66%(2024年9月時点)
続いて、配当利回りです。
伊藤忠商事(8001)の場合、100株分投資をしてもらえる配当は、年間20,000円です。
利回りを計算すると、2.66%。
悪くないですね。
4. 伊藤忠商事(8001)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
かなり綺麗な右肩上がりのチャートですね。
長期、中期、短期の移動平均線が3本とも上向きとなっているので、まだ上昇トレンドは続きそうです。
株式投資の神と呼ばれるあのウォーレン・バフェット氏率いる米大手投資会社バークシャー・ハサウェイが伊藤忠株を買い増していると報じられていますが、このチャートを見ると、長期で利益を求めるバフェット氏が投資をした理由が分かりますよね。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
この1年で見ても、株価は右肩上がりです。
2024年8月に大きく株価が下落しましたが、その後はV字回復しています。
短期の移動平均線が中期、長期の移動平均線を下から上に抜ける、いわゆるゴールデンクロスを形成しているので、今後も上昇が期待できそうです。
5. 伊藤忠商事(8001)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高の推移を棒グラフで示しました。
売上高は2018年度からの伸びがすごいですね。
直近では14兆円を超える勢いとなっています。
売上高を見ただけでも、大きく成長している企業だと言えそうです。
6. 伊藤忠商事(8001)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
良いですね。
配当金の額は右肩上がりです。
今後も、増配が期待できそうです。
7. 伊藤忠商事(8001)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
こちらには、直近のEPSの推移を棒グラフで示しました。
2019年度まで右肩上がりで、2020年度に一度下げましたが、2022年は大きく上昇しました。
その後は安定して高い水準となっていますね。
当然売り上げが伸びていることにも起因していると思いますが、伊藤忠は自社株買いに積極的な企業でもあるので、その影響もあったのかもしれません。
株主からすると、株を持っているだけでその価値が自然に上がることを意味するので、まさに長期投資に向いた銘柄です。
8. 伊藤忠商事(8001)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
こちらには、直近のBPSの推移を棒グラフで示してみました。
素晴らしいですね。
綺麗な右肩上がりです。
堅実に成長している企業と言えます。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、13.7%です。
つまり、年間13.7%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいですね。
9. 伊藤忠商事(8001)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは伊藤忠商事(8001)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
ROE(株主資本利益率)は直近14.8%です。
いいですね。
しっかり合格ラインの10%を超えています。
過去をみても軒並み10%超えの超優秀な数字です。
10. まとめ
かなりの優良銘柄だと思います。
配当がしっかりあるのと、ROEの高さが魅力です。
また、各指標の伸びも良かったですね。
歴史がある企業ですが、現在もしっかりと成長している企業だということが分かりました。
PERもまだ適正水準ですし、まさに長期投資に向いた銘柄だと思います。
気になる方はチェックしてみて下さい。