気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、大和証券グループ本社(8601)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 大和証券グループ本社(8601)とは?
株式会社大和証券グループ本社は、証券会社の大和証券を傘下に持つ日本の金融持株会社です。
証券業を中心に投資・金融サービスを提供しています。
主なサービスには有価証券やデリバティブの売買、売買の委任の媒介、引受けおよび売出し、募集および売出しの取扱いなどを含んでいます。
また、リサーチ・システム開発、保管サービス、アセットマネージメントなどの業務も行っています。
日本の大手証券会社5社の1角です。
(大和証券、野村證券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、SMBC日興証券)
日経平均株価の構成銘柄の一つ。
企業理念は「信頼の構築、人材の重視、社会への貢献、健全な利益の確保」。
そんな大和証券グループ本社(8601)の現在の社員数は14,889人です。
2. 大和証券グループ本社(8601)の時価総額は?
大和証券グループ本社(8601)の時価総額は 1.59兆円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、AAランクです。
3. 大和証券グループ本社(8601)の株価とPERと配当利回りは?
次に大和証券グループ本社(8601)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:1,132円(2024年5月時点)
大和証券グループ本社(8601)の株価は、1,132円です。
100株単位で売買できるので、約11万円から投資をすることができます。
10万円ちょっとで購入できる日本株です。
これだったら気軽で初心者にも嬉しいですね。
PER:15.1倍(2024年5月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
大和証券グループ本社(8601)の場合、PERは15.1倍です。
15倍前後なので適正水準ですね。
配当利回り:3.89%(2024年5月時点)
続いて、配当利回りです。
大和証券グループ本社(8601)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年4,400円です。
配当利回りを計算すると、3.89%。
良いですね。
日本株の中では、高配当の部類です。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、大和証券グループ本社(8601)の場合、株主優待として、毎年カタログギフトがもらえます。
ただ、1,000株以上投資をしていないと株主優待の対象とならないので、注意が必要です。
大和証券グループ本社(8601)の株主優待については↓に詳しくまとめているので、併せてご覧下さい。
4. 大和証券グループ本社(8601)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
うーん、何度か波はありますが、方向感はないですね。
長期投資が報われているようには思えません。
ただ、直近はすごい勢いで上昇していますね。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
キレイな右肩上がりのチャートですね。
良いですね。
勢いを感じます。
5. 大和証券グループ本社(8601)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
うーん、キレイな右肩上がりではありませんが、直近売上高を更新しています。
ここ数年の伸びはすごいですね。
ちなみに、大和証券グループ本社(8601)の決算月は3月です。
6. 大和証券グループ本社(8601)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当もデコボコですね。
2020年度からの3年間は連続で減配となってしまっています。
ただ、2023年度は大きく増配してきました。
直近の配当性向は52.8%とのことですから、かなり高い方だと思います。
また、直近の決算発表では、発行済株式総数に対して2.41%の自己株式の取得を発表しています。
しっかりと株主還元を考えている企業と言えそうです。
7. 大和証券グループ本社(8601)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
うーん、デコボコしています。
あまりよくないですね。
ただ、直近は大きく伸ばせています。
8. 大和証券グループ本社(8601)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
こちらはしっかり右肩上がりです。
いいですね。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、5.51%です。
つまり、年間5.51%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
9. 大和証券グループ本社(8601)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは大和証券グループ本社(8601)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは7.99%です。
うーん、合格ラインに届いていませんね。
過去を見ても、一度も合格ラインを超えていません。
10. 大和証券グループ本社(8601)の今後をまとめると
3%を超える配当は魅力的です。
ただ、魅力はそれだけです。
他にいいところがありませんでした。
最近は株価がすごい勢いで上昇していますが、特に長期投資という点では無理して今投資する銘柄ではないです。
日本株には他にも隠れた優良銘柄が探せばたくさんあります。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。