気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、ユニチャーム(8113)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. ユニ・チャーム(8113)とは?
ユニ・チャーム株式会社は、生理用品、紙おむつ(乳児用、大人用)などの衛生用品の大手メーカーです。
ベビーケア、フェミニンケア、ヘルスケア関連製品でアジア1位のシェアを誇っています。
海外売り上げ比率は6割以上。
TOPIX Large70の構成銘柄の一つとなっています。
ユニ・チャームって勝手に海外の会社だと思っていたのですが、日本の企業なんですね。
なお、かつての社名は「大成化工」だったそうです。
元々建材メーカーとしてスタートしたようですが、2002年限りで建材事業からは撤退しています。
事業シフトとイメージチェンジがものすごくうまくいった例だと思います。
2. ユニ・チャーム(8113)の時価総額は?
ユニ・チャーム(8113)の時価総額は 3.02兆円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、AAランクです。
3. ユニ・チャーム(8113)の株価とPERと配当利回りは?
次にユニ・チャーム(8113)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:5,125円(2024年1月時点)
ユニ・チャーム(8113)の株価は、5,125円です。
100株単位で売買できるので、約51万円から投資をすることができます。
なかなか高いですね。
これだと株式投資初心者の方にとっては、投資するのに躊躇してしまうと思います。
PER:37.5倍(2024年1月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
ユニ・チャーム(8113)の場合、PERは37.5倍です。
40倍に近いので、かなり高めのPERです。
割高ですね。
配当利回り:0.78%(2024年1月時点)
続いて、配当利回りです。
ユニ・チャーム(8113)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年4,000円です。
配当利回りを計算すると、0.78%。
配当はほとんどないですね。
配当金の権利確定日は、毎年12月末日です。
なお、ユニ・チャーム(8113)の場合、株主優待はありません。
4. ユニ・チャーム(8113)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
キレイな右肩上がりのチャートですね。
まさに長期投資の理想とする形です。
これなら高PERなのも納得できます。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
短期は2023年8月までは堅調に推移していたのですが、その後はやや株価を下げてしまっています。
5. ユニ・チャーム(8113)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
良いですね。
しっかりと右肩上がりで伸ばせています。
特に、コロナ禍もしっかりと伸ばせてこれたことは評価できます。
ちなみに、ユニチャーム(8113) の決算月は12月です。
6. ユニ・チャーム(8113)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当も右肩上がりで増えていますね。
現在9年連続増配しています。
良いですね。
今後も増配が期待できます。
7. ユニ・チャーム(8113)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
こちらには、直近のEPSを棒グラフで示しました。
EPSも悪くないですね。
2019年度と2020年度は少し落ち込みましたが、その後は伸ばせています。
8. ユニ・チャーム(8113)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
良いですね。
BPSもキレイな右肩上がりとなっています。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、8.05%です。
つまり、年間8.05%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
9. ユニ・チャーム(8113)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それではユニ・チャーム(8113)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは10.9%です。
良いですね。
しっかりと合格ラインを超えてきています。
過去を見ても、安定して合格ラインを超えられているので、優秀な経営ができていることが分かります。
10. ユニ・チャーム(8113)の今後をまとめると
思った以上に良かったですね。
売上高もしっかりと伸ばせていますし、BPSも理想とする伸び方をしています。
配当も9年連続で増配中というところも魅力的でした。
ただ、やはりPERが39.5倍とかなり割高なのが気になります。
とにかく現在株価は右肩上がりで推移してるので、何かのタイミングで大きく下がることがあれば検討してみたいと思います。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。