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ザ・リッツカールトン・ホテルの元日本支社長 高野登さんが言う「感性を磨く」本当の意味とは

引き続きこの本についてだが、心に残しておきたい内容があったので、今日はそれを紹介したい。


才能の正体 (NewsPicks Book)

それは著者がザ・リッツカールトン・ホテルの元日本支社長の高野登さんの講演会で聴いた「感性を磨く方法」について。

「感性を磨く」ことの意味

高野登さんは、講演会の中で「感性を磨きなさい」と何度となく言っていたそう。
ただ、感性を磨く方法がわからなかった著者は、具体的どんなことをしたら感性を磨けるのか質問をしたと言う。

それに対する高野さんの答えは、「毎日靴磨きをすること」だった。

これを聴いた著者は、よくある精神論かと少し残念に思ったそうだが、実はこの靴を磨くことには大きな意味があったのだ。

高野さん曰く、毎日靴磨きをしていると、スーツにもブラッシングをしたくなる。
そうすると、自然と人のスーツの手入れにも目が行き届くようになる。
つまり、目の前にいる人が毎日手入れをしている人であれば、その人は細やかで気配りのできる人だから、丁寧な対応をしなければならないとか、逆に手入れはしていなくて無頓着のようだけれども、良いスーツを着ているような人は見栄っ張りで細かいことは気にしないタイプだろうとか、そういったことが見えてくると言う。

ごくごく地味なことを続けるだけで、しまいには、そんなことまでわかってくるんだ。

要するに、自分で一度でも経験することで、微妙な差に気づくようになる。

それが感性を磨くということなのだ。

著者はこの話を聴いて目からウロコが落ちたと書いているが、僕も同じように目からウロコが落ちた。

苦しさを味わった人は、人に優しくできるとか、色々な経験をした人は、深みがあるとか、そういうことって、要するに、経験したことによって、視野が広がったということなんだろう。

そう考えると、やっぱり一回きりの人生なんだから、色々なことを経験して、色々なことまで見れるようになりたいと思った。