気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、日本取引所グループ(8697)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 日本取引所グループ(8697)とは?
株式会社日本取引所グループは、日本の持株会社です。
金融商品取引法上の金融商品取引所持株会社であり、「株式会社東京証券取引所」「株式会社大阪取引所」「株式会社東京商品取引所」といった取引所運営会社、情報システム関連サービスを提供するJPX総研、清算機関です。
日本証券クリアリング機構を子会社として保有しています。
日経平均株価とTOPIX Large70の構成銘柄の一つ。
そんな日本取引所グループ(8697)の現在の社員数は1,197人です。
2. 日本取引所グループ(8697)の時価総額は?
日本取引所グループ(8697)の時価総額は 2.17兆円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、AAランクです。
3. 日本取引所グループ(8697)の株価とPERと配当利回りは?
次に日本取引所グループ(8697)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:4,173円(2024年4月時点)
日本取引所グループ(8697)の株価は、4,173円です。
100株単位で売買できるので、約42万円から投資をすることができます。
うーん、高いですね。
ただ、日本株の中では一般的な価格帯ではあります。
PER:35.6倍(2024年4月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
日本取引所グループ(8697)の場合、PERは35.6倍です。
30倍以上なので、かなり割高ですね。
配当利回り:2.18%(2024年4月時点)
続いて、配当利回りです。
日本取引所グループ(8697)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年9,100円です。
配当利回りを計算すると、2.18%。
うーん、悪くはないのですが、少し物足りないですね。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、日本取引所グループ(8697)の場合、株主優待としてQUOカード(クオカード)がもらえます。
日本取引所グループ(8697)の株主優待については、↓に詳しくまとめているので併せてご覧ください。
4. 日本取引所グループ(8697)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
良いですね。
右肩上がりで伸びています。
比較的、長期投資が報われているように見えますね。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
短期も良いですね。
キレイな右肩上がりのチャートとなっています。
完全に上昇トレンドですね。
5. 日本取引所グループ(8697)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
良いですね。
堅調です。
ちなみに、日本取引所グループ(8697)の決算月は3月です。
6. 日本取引所グループ(8697)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当はデコボコですね。
増配もあれば減配もあるという感じで安定していません。
ただ、直近は大きく増配されていますね。
7. 日本取引所グループ(8697)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
EPSは横ばいですね。
右肩上がりで毎年利益を伸ばして成長しているような企業ではありません。
8. 日本取引所グループ(8697)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
BPSは少し伸びてはいますが、伸びはわずかですね。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、3.87%です。
つまり、年間3.87%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
9. 日本取引所グループ(8697)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは日本取引所グループ(8697)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは14.8%です。
良いですね。
しっかりと合格ラインを超えています。
過去を見ても、安定して高ROEとなっているので、しっかりと効率良く利益を生み出せている企業と言えそうです。
10. 日本取引所グループ(8697)の今後をまとめると
しっかりと安定して利益を生み出せている会社です。
ただ、その代わり、今後大きく成長が見込める企業かというとそうではありません。
現在は株価も割高ですし、正直、投資をする理由が見つからないですね。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。