読書

啓発本を読むならこれ1冊で十分!「残酷すぎる成功法則」が何度も読み返すくらいの良本だった!Part1

今日は最近読んだ本を紹介する。


残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する

実はこの本は、今年の正月休みに購入した。

なかなか中身の濃い本で、実生活の中で参考にしたい知識が多くあったため、何度も読み返した結果、内容をまとめるのがこのタイミングになってしまった。

この本は、アメリカで人気のブログを書籍化したもの。
ただ、内容は私達がイメージするブログのレベルを遥かに超えていると思う。

全ての内容に根拠がある

本書は、いわゆる「成功法則」を科学的根拠とともに解説した本だ。

著者は本書の冒頭で、「本当のところ、実社会で成功を生み出す要素はいったい何なのか。それを掘り下げるのが本書だ。(中略)この本では、定説の誤りをあばき、大成功する人と一般の人を分けている科学的背景を探り、私たちがもっと成功者に近づくためにできることは何かを、最新のエビデンスから探る。」と述べている。

世の中には、様々な啓発本があるが、たいがいそれらには、エビデンスが示されていない。

ただ、限りある人生、効果があるかどうかわからないことに割く時間なんて僕たちにはないはずだ。
だから、この本はこれまでの啓発本とは違い、非常に説得力もあり、有意義だった。

それでは、この本の中から、僕が特に印象に残っていることを2回に分けて紹介したいと思う。

得意なことに時間を費やす者が成功する

ある調査によると、「日常生活で自分が得意なことに費やす時間が多ければ多いほど、ストレスが軽減され、よく笑い、周りから敬意を払われているとより強く感じる」と証明されているらしい。

つまりは、様々な啓発本でも語られているように、得意なこと、好きなことに注力することが成功への近道なのだ。

そのために重要なのが、「汝を知る」こと。
自分の強みはなんなのか、好きなことはなんなのかを知ることが大事なのだ。

以前、紹介した脳科学者のセミナーでも言われていたが、「汝を知る」つまり「メタ認知」でしっかり自分自身を理解することが最初にやるべきことのようだ。

成功したいならギバーになれ

ペンシルバニア大学ウォートン・スクール教授のアダム・グラント氏の研究によると、成功という尺度で見たとき、頂点に立つ人間は必ずギバー(受けとる以上に、人に与えようとするタイプ)だと言う。

確かにギバーは、他人につけ込まれたり、食い物にされたりすることがあるが、その一方で、頼りになるため誰からも愛され、皆から感謝されるので、ゆくゆくは成功すると言うのだ。

また、社会学者のアーサー・ブルックスが慈善事業への寄付と所得の関係を統計学的に調べたところ、寄付をする世帯は、寄付をしない世帯に比べて所得が高いことがわかった。

さらに、スタンフォード大学心理学教授ルイス・ターマンの1000人の被験者に対して幼少期から死ぬまでを追跡した「ターマン調査」によると、他者に与える人(ギバー)の方が長生きすることが明らかになった。

また、別の調査では、不正行為をしても平気な者より、社会道徳を重んじる人の方が、人生に対する満足度が高かった。

よく、嫌な奴ほど出世するとか、長生きすると言われるが、それは間違いで、根拠を伴う研究結果によると、与えられる人(ギバー)になることが物理的にも精神的にも幸せになる近道なのだ。

成功に欠かせないグリット

グリット(やり抜く力)が成功のためには必要と、最近多くの本で言われているが、やはり、科学的にもそれは正しいようだ。

本書によると、知能や才能がほぼ等しい人の業績が異なる理由の1つにグリットの差があるという。

また、ハーバード大学心理学教授ハワード・ガードナー氏は、著書の中で、「創造的な人びとは、骨組みを組むように経験を積み上げていく。この種の人びとは非常に野心的で、常に成功をおさめるわけではない。しかし、失敗したときに、彼らは嘆いたり、責めたり、極端な場合、断念したりして時間を無駄にするようなことはしない。そのかわり、失敗を1つの学習経験と捉え、そこから学んだ教訓を将来の試みに活かしていこうとする。」と言っている。

ここにグリットの重要なヒントがある。
成功する人は、常に改善を繰り返し、進化していくのだ。
それがグリットの本質だ。

どうすればグリットが身につくのか?

グリットが大事だと分かっていても、なかなか実行できるものではない。
では、どうしたらやり抜くことができるのだろうか。
本書では、グリットを身につけるためのヒントを具体的に提示してくれている。
順番に紹介したい。

ポジティブな心のつぶやき

人は頭の中で毎分300から1,000語もの言葉をつぶやいているという。
それは、ポジティブなものもあれば、当然ネガティブなものもある。
ただ、そんな心のつぶやきが精神的な強さややり抜く力に大きな影響を与えるのだという。

アメリカ海軍の超難関試験と言われる「基礎水中爆破訓練」。
これに合格する人と脱落する人を分けるものは何かということを調査した結果、合格する人は、ポジティブな言葉を常に自分自身に向けてつぶやいていることがわかったそうだ。

「大丈夫だ!」「自分ならやれる!」そうやって自分を鼓舞することが効果的なのだ。

自分自身のストーリーを見つける

本書では、「ストーリーは、意識にのぼらない心の奥流として、人生の驚くほど多くの重要な局面で成功を後押ししている。」と言う。

例えば、子供の精神的な幸福度を最も正確に予測するものは、「子供が家族史を知っているかどうか」だという研究結果もあるようだ。
家族史を知るということは、子供にとって自分自身のストーリーの在りどころになるからだとか。

では、なぜストーリーが大事なのか。
僕たち人間は、自分の描くストーリーにそぐわないことはやろうとしない。
ただ、その一方で、自分の描いたストーリーに合うことはやりたいと思うのだ。

本書では、「ストーリーが”あなたはこれを成すために生まれてきた”と自分に語りかけるなら、目標達成に向けてやり通すことができる。」と言う。

では、ストーリーはどのようにして見つければいいのだろうか。
ストーリーを見つけるためには、自分の死について考えることが良いそうだ。
人びとが時間を割いて自分の死について考えると、他者に対してより親切で寛大になれると言う。
これを「スクルージ効果」という。
終末について考える人は、長生きする。
自尊心が高まる。
という研究結果もある。

それ自身も効果があるのだが、そうやって見つけたストーリーがグリットをにつながる。
さらに、自分自身の人生に意味を感じさせ、幸福感が増すのだ。

生まれつき幸運な人はいない

ハートフォードシャー大学の心理学教授リチャード・ワイズマン氏は、運の良し悪しの原因を追求するために、「運の良い人」と「運の悪い人」を対象に調査を行なった。

その結果、運は単なる幸運でも超常現象でもなく、その人の選択によるところが大きいことが明らかになったと言う。

1,000人以上の被験者を調査したところ、運の良い人は、新しい経験を積極的に受け入れ、外向的な人ばかりだった。

よく言われていることだが、「常に新しいことにチャレンジしよう。そうすれば運に恵まれる。」それは科学的にも確かなことなのだ。

何度でも失敗し、断念し、学ぶ。
それが学ぶための唯一の方法だということを忘れてはいけない。

 

少し長くなってしまったが、冒頭でも書いたように、この本には、他にも覚えておいて日々の生活に取り入れたいと思う知識がたくさんあった。
それについては、次回また書きたいと思う。