未分類

日本金銭機械(6418)の今後の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、日本金銭機械 (6418)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 日本金銭機械 (6418)とは?

日本金銭機械株式会社は、アミューズメント施設向けの機器・貨幣処理機器の製造・販売などを行う企業です。

世界140カ国の紙幣に対応した貨幣処理機器や金融関係機器などを、世界中のさまざまな市場に提供しています。
ラスベガスやマカオをはじめカジノ市場では、「お金を入れる機械はJCM(Japan Cash Machine)」と言われているほど浸透しており、この市場の約60%のシェアを取っていることが特徴。
紙幣の識別や鑑別アルゴリズム、センシング技術などが強みです。

1955年(昭和30年)設立。
1981年(昭和81年)に紙幣鑑別機の製造販売を開始しました。

その後、1993年(平成5年)に大阪証券取引所2部に上場。
2000年(平成12年)には、東京証券取引所2部に上場しました。

その後も、2001年に株式会社名豊商事の全株を取得し、2009年には株式会社サミーから株式会社サミーシステムズ(現・JCMシステムズ株式会社)の全株式を取得。
また、2016年にはシチズンホールディングス傘下シルバー電研より事業譲受するなど、M&Aを積極的に繰り返し、事業を拡大していっています。

現在は、東証プライムに上場しています。

そんな日本金銭機械 (6418)の現在の社員数は528人です。

2. 日本金銭機械 (6418)の時価総額は?

日本金銭機械 (6418)の時価総額は 243億円です。(2025年時点)

時価総額ランクで言うと、Eランクです。
まだまだ時価総額の小さい企業ですね。

3. 日本金銭機械 (6418)の株価とPERと配当利回りは?

次に日本金銭機械 (6418)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:901円(2025年4月時点)

日本金銭機械 (6418)の株価は、901円です。
100株単位で売買できるので、約9万円から投資をすることができます。

10万円以下で購入できる日本株です。
これなら投資初心者でも比較的に買いやすい価格ですね。

PER:6.25倍(2025年4月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

日本金銭機械 (6418)の場合、PERは6.25倍です。

こちらは10倍以下なので、けっこう割安です。

配当利回り:5.55%(2025年4月時点)

続いて、配当利回りです。
日本金銭機械 (6418)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年5,000円です。
配当利回りを計算すると、5.55%。

いいですね。
なかなかの高配当銘柄です。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。

なお、日本金銭機械 (6418)の場合、株主優待はありません。

4. 日本金銭機械 (6418)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

日本金銭機械 (6418) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

結構動きが激しいですね。
2005年1月に上場来高値をつけて、その後は一気に株価が6分の1以下になってしまっています。
ただ、2013年に再び株価が上昇し、ピーク時は2012年前半の株価から約5倍となりました。
その後は再び株価が下落して、現在に至ります。

チャートだけ見ると、ジェットコースターのようで怖いですね。

次に短期のチャートです。

日本金銭機械 (6418) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

2024年8月に大きく下げてから、2025年3月までは右肩上がりとなっていたのですが、直近再び大きく下げてしまっています。

5. 日本金銭機械 (6418)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

コロナの影響もあり、2019年度と2020年度は落ち込みましたが、その後はしっかりと売上高を伸ばしています。
直近はコロナ前の水準を上回りました。

ちなみに、日本金銭機械 (6418)の決算月は3月です。

6. 日本金銭機械 (6418)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

コロナ禍では無配となりましたが、2021年度には復配し、その後は増配を繰り返しています。
いいですね。

7. 日本金銭機械 (6418)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

コロナの影響を受けた2019年度と2020年度はマイナスとなってしまっていますが、その後は回復し、直近はコロナ前の水準を大きく上回っています。
悪くないです。

8. 日本金銭機械 (6418)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSはあまり良くないですね。
理想とする右肩上がりではありません。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、-0.85%です。
つまり、年間0.85%ずつこの会社は衰退しているということを表しています。

うーん、良くないです。

9. 日本金銭機械 (6418)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは日本金銭機械 (6418)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは11.4%です。

合格ラインを超えています。
いいですね。

ただ、過去を見ると、合格ラインを超えているのは直近の2年間のみです。
今後これを継続できるかがポイントとなりそうです。

ちなみに、流動比率(流動負債に対する流動資産の比率)は2.11倍です。
こちらは1倍を超えているので問題ありません。

10. 日本金銭機械 (6418)の今後をまとめると

カジノなどで利用されている貨幣処理機器では世界シェア1位の企業です。
そのため、海外売上比率は約70%以上。

普段日本ではあまり身近に感じることがありませんが、こういった企業は非常に強いと思います。

ただ、ちょっと気になるのは、BPSの伸びがイマイチだった点です。
ここが改善されれば問題がないのですが、少し心配です。

とはいえ、現在は時価総額もまだまだ小さいですし、株価も割安な状態です。
投資もし易い価格なので、今のうちに100株でも保有しておくのはありかもしれません。

読者の方からリクエストがあって分析した銘柄ですが、僕自身非常に気になる銘柄でした。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。